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東芝、ソニーに大分工場の一部を売却

2015年11月2日

 東芝(東京都港区)は10月28日、所有する大分県の半導体製造関連施設、設備やその他関連資産の一部をソニー(東京都港区)に譲渡すると発表した。

 今回、譲渡の対象としているのは、主に東芝の大分工場の300mmウェーハ生産ラインの製造関連施設、設備及びその他関連資産。譲渡後はソニーの完全子会社であるソニーセミコンダクタ株式会社(以下、SCK)の製造拠点の一つとして、主にCMOSイメージセンサーの製造に使用する予定。

 また、ソニーへの譲渡完了前に東芝が大分工場の300mmウェーハ生産ラインで生産していた半導体製品については、譲渡完了後、東芝からの委託を受けてSCKが受託生産する予定。

 譲渡対象となっている施設及び設備での製造、CMOSイメージセンサーの設計などに関わっている東芝及びその関係会社の社員(約1,100名)については、ソニーへの譲渡完了に伴い、ソニーグループにて雇用を受け入れることで調整を行っていく予定。

 ソニーとしては、大分工場の生産ラインの取得により、市場拡大が予想されるCMOSイメージセンサーの生産能力を増強することが可能となる。東芝は、システムLSI事業において、CMOSイメージセンサー事業から撤退し、技術優位性の高い製品にリソースを投入することにより、同事業の収益力改善を図るという。

■ 大分工場概要

所在地:大分県大分市大字松岡3500番地
建屋面積:24,100㎡
延床面積:48,800㎡
主要製品:CMOSイメージセンサー、メモリコントローラ等
竣工:2004年2月

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