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パナソニックエコシステムズ、中国に新工場/ディーゼル排ガス浄化用触媒フィルターを生産

2015年11月10日

 パナソニックは9日、グループ会社で換気扇や空気清浄機を製造するパナソニックエコシステムズ(愛知県春日井市)が、新方式のディーゼル排ガス浄化用触媒フィルター工場を中国の蘇州市に新設すると発表した。

 同社は、換気扇や空気清浄機などのIAQ(Indoor Air Quality:室内空気質)製品をグローバルに展開しており、ディーゼルエンジン車の規制が強化される中、高価な白金を使用せず、低温で粒子状物質を分解する省エネ性に優れた新しい方式のディーゼル排ガス浄化用触媒を2010年に開発。

 今回、ディーゼルエンジン車の規制が日米欧を中心に順次強化される中、中国エンジンメーカーからの受注が決定。また、既存車や、今後規制が強化される非道路機器にも採用が決定したことから生産能力を増強する。

 新工場では、ディーゼルエンジンの排ガスに含まれる粒子状物質を分解する、ディーゼル排ガス浄化用触媒フィルターの生産を2015年12月から開始。日本の春日井工場で触媒粉体を生産し、蘇州工場でDPF基材にコーティングすることで、ディーゼル排ガス浄化用触媒フィルターを生産する予定。

 同工場の設立により、ディーゼル排ガス浄化用触媒事業を本格的に展開。2018年度には100億円規模の販売を計画している。

■ 新工場概要

社名:パナソニック エコシステムズ広東(株) 蘇州分公司(広東松下環境系統有限公司蘇州分公司)
所在地:中国江蘇省蘇州市蘇州高新区鴻禧路32号F-15号
延床面積:約4,180㎡
構造:3階建て
生産品目:ディーゼル排ガス浄化用触媒フィルター
仕向地:中国ほか
生産開始:2015年12月

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