工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

出光興産、千葉工場の生産設備を増強/16年4月の完工

2016年1月28日

 出光興産(東京都千代田区)は25日、シンジオタクチックポリスチレン樹脂(以下SPS、商品名:「ザレック™」)の生産能力を増強すると発表した。

 SPSは同社が1985年にメタロセン触媒技術を用いて世界初の合成に成功し、1997年に工業化したエンジニアリングプラスチック。低比重で、耐熱性・耐熱水性・耐薬品性・電気特性(電気絶縁性・高周波特性)に優れている。

 用途としては、自動車電装部品(PCBコネクタ、高電圧部品、ミリ波レーダー)を中心に、モバイル機器や家電製品の部品、電子レンジ調理器具、工業用フィルムなどに用いられる。

 近年、新たな用途開発が進み、年率約10%で伸長していることから、千葉工場(千葉県市原市)にあるSPS製造装置の生産能力を増強する。完工予定は16年4月で、生産能力は従来の年間7,000トンから同9,000トンとなる。

■ 設備増強概要

所在地:千葉県市原市姉崎海岸1-1(千葉工場内)
生産品目:シンジオタクチックポリスチレン樹脂(商品名:「ザレック™」)
年間生産能力:9,000トン(現状7,000トン)
完工予定:2016年4月

このエントリーをはてなブックマークに追加