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宇部興産、堺工場内の大阪研究開発センターが開所

2016年8月9日

 宇部興産(東京都港区、山口県宇部市)は3日、16年7月に大阪府堺市にある堺工場内で営業を開始した大阪研究開発センターの開所式を、8月2日に開催したと発表した。

 同社は創立120周年(2017年)を目前に控え、将来の事業拡大のため機能品分野の研究開発拠点として、山口地区、千葉地区に加えて、大阪地区の堺工場内に本施設を開設した。

 大阪地区では21年ぶりの研究開発拠点となる同施設は、電池材料や電子材料、自動車部品等に関する素材や加工、生産方法について要素技術研究・開発・生産技術までを一貫して、効率的かつスピーディな研究開発を行い、将来の新製品を創出する中心拠点としていく。

 また、オープンラボによる新たな価値創造を目指し、顧客、取引先や大学、研究機関との連携を促進し、イノベーション創出にも注力する。

 まずは電池材料分野を中心に40人規模でスタートするが、将来的には機能品関連の研究開発部門を集約するとともに研究開発棟や試験棟を増設し、研究者を獲得しやすい大阪地区であることも活かして、250人規模に拡大する計画。

■ 大阪研究開発センター概要

所在地:大阪府堺市西区築港新町3-1 堺工場内
投資額:約30億円
延床面積:3,440㎡ (研究開発棟)
    :260㎡(試作棟)
構造:鉄骨造3階建(研究開発棟)
  :鉄骨造平屋1階建(試作棟)
設計・施工:大成建設
施設構成:研究開発棟、試作棟
研究開発棟の主な施設:1階 オープンイノベーション室(ラボスペース)、(株)UBE科学分析センター
          :2階・3階:クリエイトホール(執務室)、実験室、分析室、評価室(クリーンルーム、ドライルーム)、他
人員:38人(8月1日現在)
着工:2015年1月
完成:2016年7月
開所日:2016年8月2日

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