工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

クラレ、タイにブタジエン誘導品の新工場/住友商事との合弁

2016年9月20日

 クラレ(東京都千代田区)は13日、PTT Global Chemical Public Company Ltd.(以下:PTTGC)、住友商事と共同で、タイでブタジエン誘導品の製造販売事業に関する詳細検討を進めるための合意書を締結したと発表した。

 3社は、2015年9月に覚書を締結し、タイでのブタジエン誘導品事業の協業可能性を検討してきたが、今回、同合意書を締結して生産設備の基本設計を含む詳細検討を開始する。

 3社による当該合弁事業に係る最終投資判断は2017年後半を予定。同合弁事業は最終投資判断に加え、出資比率等の詳細についても検討段階となっている。

 製造拠点はタイのラヨン県マプタプット、石油化学コンプレックス内のヘマラ イースタン工業団地を候補地として、2020年に高耐熱性ポリアミド樹脂PA9T(生産能力13,000トン/年)、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー(生産能力16,000トン/年)の設備稼働開始を目標に詳細事業化調査を進めていく。主な原料となるブタジエンは、同工業団地内のPTTGCから供給を受ける予定。

 また、ブタジエン誘導品の製造拠点と同じ敷地内に、クラレ単独によるイソブチレン誘導品MPD(3-メチル-1,5-ペンタンジオール)(生産能力5,000トン/年)の生産設備建設の検討も行い、2017年後半に最終投資判断を予定している。2020年の設備稼働開始を目標に詳細事業化調査を進めていく。主な原料となるイソブチレンは、同工業団地内のPTTGCから供給を受ける予定。

■ 設備投資概要

所在地:タイ・ラヨン県マプタプット ヘマラ イースタン工業団地
生産品目:高耐熱性ポリアミド樹脂PA9T(13,000トン/年)
    :水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー(16,000トン/年)
    :イソブチレン誘導品MPD(クラレ単独)(5,000トン/年)
稼働開始予定:2020年

このエントリーをはてなブックマークに追加