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日本ガイシ、中国で自動車排ガス浄化用セラミックス生産設備を増強

2016年10月31日

 日本ガイシ(名古屋市瑞穂区)は28日、中国における自動車排ガス浄化用触媒担体「ハニセラム」の需要拡大に対応するため、製造子会社NGK(蘇州)環保陶瓷有限公司の生産設備を増強すると発表した。

 また、ガソリン車用のPM(粒子状物質)除去フィルター「ガソリン・パティキュレート・フィルター(GPF)」の生産ラインも導入し、中国向けの生産を開始する。

 NGK(蘇州)環保陶瓷は中国向け自動車排ガス浄化用セラミックスの生産拠点として2001年に設立、2003年からハニセラムの製造を開始。需要拡大に伴い生産品目を増やし、現在はハニセラム、大型ハニセラム、ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)を生産している。

 今回、約120億円を投資して現有敷地内に建屋を増設し、ハニセラムとGPFの生産ラインを設置する。ハニセラムの生産ラインは、最新の高効率生産技術を導入し、省スペース・省人・省エネルギーと高い生産性を実現した一貫生産ライン。GPFについては、現在唯一の生産拠点である製造子会社NGKセラミックスポーランド(ポーランド・シロンスク県グリヴィツェ市)に次ぐ拠点となる。

 2018年4月からGPF、9月からハニセラムの生産を開始する予定で、新ライン稼働後の生産能力を、全製品(ハニセラム、大型ハニセラム、DPF、GPF)合わせて現在の年間約4,000万個(ハニセラム換算)から約5,000万個へ約25%増強する計画。
 

■ 設備投資概要

会社名:NGK(蘇州)環保陶瓷有限公司
所在地:中国江蘇省蘇州市(NGK(蘇州)環保陶瓷有限公司 敷地内)
投資額:約120億円
生産品目:ハニセラム、GPF
生産能力:約5,000万個/年 (現在 約4,000万個/年)
    :全製品(ハニセラム、大型ハニセラム、DPF、GPF)合計、ハニセラム換算
着工予定:2017年1月
完成予定:2018年8月
生産開始予定:GPF 2018年4月
      :ハニセラム 2018年9月

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