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日機装、宮崎ハイテク工業団地に航空機用部品の新工場/投資額170億円

2016年11月28日

 航空機用部品、血液透析装置などを製造する日機装(東京都渋谷区)は25日、宮崎県宮崎市の宮崎ハイテク工業団地に新工場を建設すると発表した。

 航空宇宙事業本部は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いた航空機用部品の製造・販売を行っている。主力製品であるCFRP製ジェットエンジン逆噴射装置用部品「カスケード」は、1983年に世界で初めて開発に成功して以来、現在では世界の民間航空機市場をほぼ独占しているという。

 今回、世界的な航空機需要の高まりを背景とした「カスケード」の増産需要に対応するため、新工場の建設により生産能力の拡大を図る。新工場は同社全額出資による子会社を通じて運営される。

 今後、新工場は航空宇宙事業の「カスケード」、その他の航空機用部品の生産工場として稼働する予定だが、将来的には他事業分野の工場立地も検討している。

 また、産業向け特殊ポンプ・システムを取り扱うインダストリアル事業などを含め、同社事業全般における生産活動の高度化と拡大を担う基幹工場として育成する方針。

■ 新工場概要

所在地:宮崎県宮崎市高岡町高浜 宮崎ハイテク工業団地
敷地面積:約122,000㎡
総投資額:約170億円(2021年度末まで)
    :[初期投資]土地取得 約13億円
    :[初期投資]管理棟・航空宇宙工場建設 約112億円
    :[追加投資]インダストリアル工場建設 約45億円
資金計画:自己資金および借入金等で充当
主な生産品目:「カスケード」他、炭素繊維強化プラスチック製航空機部品、将来的には、産業向け特殊ポンプ・システムを予定
従業員数:約500名を予定(2021年度末まで)
土地売買契約締結:2016年11月
着工予定:2017年3月
操業開始予定:2018年3月

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