工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

中越パルプ工業、薩摩川内市と立地協定/セルロースナノファイバー商業プラントの建設

2016年12月7日

 鹿児島県は5日、新聞用紙、印刷用紙、製紙用パルプなどを製造する中越パルプ工業(富山県高岡市)が川内工場内にセルロースナノファイバー商業プラントを建設すると発表した。

 今回、炭素繊維に変わる新素材として、国や産業界が注力するセルロースナノファイバー(以下:CNF)の商業用プラントを建設し、CNFの製造販売のほか、プラスチックに混練した加工品の製造販売を行う。生産量は年間100トンと業界最大規模を計画。

 また、製造販売を行うCNFの原料には、木材のほか、同社のみが技術を保有する竹も用いる。CNF製造設備の稼働により、関連する林業や製材業のほか、自動車や電子部品、食品、医薬品等への用途が見込まれるCNFの地元製造業等への波及も期待されている。

■ 設備投資概要

工場名:中越パルプ工業(株) セルロースナノファイバー商業プラント
所在地:鹿児島県薩摩川内市宮内町1-26(川内工場内)
投資額:14億円
用地面積:1,567.68㎡
建物面積:1,972.44㎡
構造:鉄骨造 地上2階建て
従業員数:8名(うち新規雇用者3名)
事業内容:セルロースナノファイバー及び加工品の製造販売
生産計画:約100トン/年
着工:2016年12月
操業予定:2017年6月

このエントリーをはてなブックマークに追加