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アイリスオーヤマ、60億円でフランスに新工場建設/ネット通販に対応

2016年12月26日

 アイリスオーヤマ(宮城県仙台市)は22日、子会社のIRIS OHYAMA EUROPE B.V.が、欧州における製品供給体制を強化し、インターネット通販の拡大に対応するため、欧州2拠点目となる「フランス工場」を新設すると発表した。

 IRIS OHYAMA EUROPE B.V.は1998年8月に設立し、オランダを拠点としている。オランダ工場は、イギリス、ドイツ、フランスなど主要西欧市場の中心に位置し、主にプラスチック製生活用品(収納用品、ペット用品)の製造販売を行う。

 現在、フランス向けの出荷が約4割を占めており、売上構成比の大きい収納用品は、重さの割にサイズが大きい商品のため、輸送コストを削減することが課題になっていた。今回、フランスに工場を新設することで物流コストを改善し、製品供給能力を高める。

 また、欧州においても、Amazonなどを中心とした大手インターネット通販の売上が拡大傾向にある。インターネット通販では、販売先、配送先が欧州全域に広がるため、物流コストの高騰が予想されることから、2工場体制により、効率的な物流体制を整える。

 さらに、アイリスグループの基幹工場である大連工場で生産している家電製品やLED照明、調理器具などを中心としたハウスウエア部門の物流センターの役割も担う。これにより、インターネット通販向けの製品ラインアップを拡充でき、多様な顧客ニーズに対応する供給体制を構築する。

■ 新工場概要

会社名:IRIS OHYAMA EUROPE B.V.
所在地:the Z.A.C.of the Levant,in the city of Lieusaint.
総投資額:約50百万ユーロ(約60億円)
土地面積:119,998㎡
建物総面積:34,112㎡
生産アイテム:プラスチック製生活用品(収納用品、ペット用品)
販売計画:35百万ユーロ
新規雇用予定:100名
販売先:大手チェーンストア、スペシャリティストア、インターネット通販
竣工予定:2018年12月

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