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東洋紡、タイでエアバッグの生産能力増強

2016年12月29日

 東洋紡(大阪市北区)は28日、タイの既存織布工場からエアバッグ用基布の織布工場を分離・自社化し、生産能力を倍増すると発表した。

 同社は、自動車用のエアバッグ事業において、2017年度から2020年度にかけて総額100億円の投資を行い、拠点の整備、生産能力の増強を計画する。今回、第一段階としてタイでの増産を行う。

 近年、エアバッグメーカー再編の動きも見られる中で、同社グループに対する各主要メーカーからの要求と期待も日増しに高まっている。エアバッグ市場は、今後も年率6%で成長するとの見通しもあり、今回の投資により、拠点の整備と生産能力の増強を行い、2017年以降の需要拡大に対応できる体制づくりを進める。

 今後はタイへの投資を手始めとする総額100億円の投資により、アジア(日本、タイ、中国)と北米でのエアバッグ事業の位置付けを強固なものにする。また、欧州での拠点整備も検討している。

■ 新会社概要

会社名:TOYOBO SAHA SAFETY WEAVE CO.,LTD.
所在地:49 Mu 3 Poochaosamingprai Rd., Samrongtai, Pharapradaeng,Samutprakarn 10130 Thailand
資本金:10億THB(約30億円)
出資比率:東洋紡 75%、SAHA グループ 25%
設立時期:2017年1月
事業内容:エアバッグ用基布の製造
事業開始予定:2017年3月

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