三菱レイヨン、米国の炭素繊維工場を買収

2017年1月11日

 三菱レイヨン(東京都千代田区)は10日、北米市場における炭素繊維事業の拡大を図るため、ドイツ・SGLGroupの米国における炭素繊維製造拠点であるSGL Carbon Fibers LLC(以下:SCF社)を買収すると発表した。

 三菱レイヨンの100%子会社であるMRCFAC社が、SCF社の親会社であるSGL Technologies North America社から同社の全持分を取得し、2017年4月初旬までに子会社とする予定。

 三菱レイヨンが製造する「ラージトウ」は風力発電機のブレード(翼)向けに需要が伸長しており、ブレード向け炭素繊維複合材料積層板の製造販売を行う合弁会社を2016年10月に欧州に設立するなど事業展開を強化している。

 加えて、自動車の軽量化材料としても、高機能ラージトウを用いた各種中間材料の引き合いが増加しており、生産設備は高稼働状態が続いていた。

 今回、ラージトウ需要の伸長に対応するため、買収による炭素繊維焼成能力増強を決定。炭素繊維製造能力は1,000トン以上増加し、近く稼働するMRCFAC社の米国サクラメントのレギュラートウ炭素繊維工場の能力増強と、2017年に予定する大竹事業所の能力増強を合わせ、現在の炭素繊維年間生産能力10,100トンが2017年には14,300トン以上まで拡大する。

 将来見込まれる炭素繊維マーケットの拡大を踏まえ、今後SCF社敷地内で、更なる炭素繊維・中間材料製造設備の増設も検討しているという。

■ SCF社概要

名称:SGL Carbon Fibers LLC
所在地:米国ワイオミング州エバンストン
事業内容:炭素繊維の製造販売

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