次世代車のトレンド「つながるクルマ」発進

2017年2月16日

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 「つながるクルマ」の時代がすぐそこまできたようだ。「つながるクルマ」、ちょっと聞き慣れない言葉かもしれない。英語では「Connected Car(コネクテッド・カー)で、インターネットにつながる自動車のことだ。

 具体的には、データコミュニケーションモジュール(DCM)などの通信機器を搭載し、Wi-Fiルーターやスマホのテザリング機能を利用してインターネットに常時接続できるネット環境が整った車だ。ネットにつながることによって、周辺道路の渋滞情報や地図情報をリアルタイムで得られるなど、効率的で利便性の高い運転のためのデータ収集ができる。

 車を運転する利便性や快適性の質を向上させることができることから、「自動運転」とともに次世代技術の双璧として自動車メーカーが開発にしのぎを削っている。

「クルマの”つながる化”を推進」


 国内自動車メーカーではトヨタが先行。同社のビジョンでは、「米国での2017年以降のモデルの切り替えから、全車にDCMを搭載し、2020年までに日本・米国市場で販売されるほぼ全ての乗用車にDCMを搭載してクルマの”つながる化”を推進する」としている。

グーグル、車載用ソフトを日本で発売開始


 ネット関連企業は当然、受け皿となる車載機器とスマホをつなぐソフトウエアの開発を進めており、実用化も進めている。その先駆けとしてグーグルは2016年7月、車載用ソフト「アンドロイドオート」の日本での提供を始めた。

地図や電話機能生かし、音楽再生も音声だけで操作可能


 このソフトは、スマホと連携して音声操作などが可能になり、自動車メーカー3社の113車種とカーナビゲーションシステム2機種で使える。対応する車種や機種は今後さらに増える見通しだ。

 アンドロイドオートは、アプリケーションをダウンロードしたスマホを自動車につなぐと画面が専用のページに切り替わる。グーグルの地図機能や電話、音楽再生などを操作できる。

メール届けば音声で読み上げ


 グーグルの音声認識技術や地図機能をナビゲーションシステムに活用して、目的地の設定、経路の途中で別の場所に寄りたい、この音楽を聴きたいといった操作をすべて話しかけるだけでできるほか、メールを受信すれば、音声で読み上げる機能によって、安全性にポイントが置かれている。

つながるクルマ=「走るネット空間」


 こうした機能は、今後発売されるソフトの仕様として標準化されていく可能性が高く、つながるクルマ=「走るネット空間」として市場規模は拡大するとみられる。米国のトランプ大統領から日米の貿易不均衡の標的とされているトヨタにとっては、こうした最新技術による対米輸出の増加なら、”トランプ砲”をかわすための有効な武器になるだろう。

クルマ離れの若者への強力なアプローチ手段に


 また、クルマ離れの進む若者へのアプローチ手段として、ネット世代にアピールする大きな力になっていきそうだ。(設備投資ジャーナル 編集部)

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