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三菱電機、香川県丸亀市に新工場/真空バルブ・真空遮断器の製造

2017年3月3日

 三菱電機(東京都千代田)は2日、香川県丸亀市の受配電システム製作所内に新工場を建設すると発表した。

 真空バルブ・真空遮断器の市場は、再生エネルギー関連設備の導入や電力・鉄道・工場等での既設配電設備の更新などにより、国内外において中長期的に需要拡大が見込まれている。

 今回の新工場建設により、真空バルブ・真空遮断器の需要拡大に対応できる生産能力の確保と製品競争力の強化を実現し、さらなるシェア拡大と海外での新規市場開拓を図る。加えて、2025年までに真空バルブ単品と真空遮断器の売上120億円以上を目指す。

 工場内は、IoTなどを活用した「e-F@ctoryコンセプト」の導入による受注から組立・出荷までの生産情報の一元化により、生産性・品質の改善サイクルを高速化し、納期の短縮と高品質・高効率な生産を実現する。

 また、敷地内に分散していた真空バルブ生産工場と真空遮断器組立工場を集約し、真空遮断器の製造を部品加工から組立・出荷まで一貫して行うことにより生産性を向上させる。

 さらに、最新の同社製省エネ機器を導入するとともに、エネルギーロスの見える化などで消費エネルギーを削減するなど、地球環境に配慮する。

■ 新工場概要

所在地:香川県丸亀市蓬莱町8番地(受配電システム製作所内)
延床面積:約14,200㎡
構造:鉄骨S造、地上2階建
用途:生産・試験エリア、事務所・設計エリア
主な生産品目:真空バルブ、真空遮断器
環境・省エネ対策:年間CO2排出量約280t削減
        :高効率機器の採用(LED照明・空調機・変圧器)
        :太陽光発電(200kW) ※将来600kWまで拡張予定
        :めっき系埋設ピットの2重化 他
竣工予定:2018年1月
本格稼働予定:2018年7月(2月から設備移設)

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