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コーセー、群馬工場内の新生産棟が稼働開始

2017年3月6日

 化粧品大手のコーセー(東京都中央区)は2日、群馬工場敷地内の新生産棟が、3月1日に一部稼働したと発表した。

 近年の売上拡大に伴う生産量の増大と、多品種少量需要への対応が必要となっていたことや、グローバル化に伴う日本製の化粧品ニーズの高まりに対応するため、新生産棟を建設。今後は群馬工場を海外を含めたマザー工場として位置づける。

 今回稼働した新生産棟の特徴は、製品タイプ毎に生産ゾーンを分け、それぞれを管理することにより、化粧品GMPに準拠した生産環境を構築し、万全な品質保証体制に結びつける。

 棟内の諸室は生産工程順にコンパクトに集約し、動線のワンウェイ化を図っている。また上下の動線は自動化設備を活用し、物流・マテリアルハンドリング効率の向上を図り、自動化ライン等とあわせ生産性の向上を実現することで、稼働後は国内外の総生産量が従来の約1.3倍へと拡大する。

 また、2012年に導入済みのエネルギー総合効率に優れたコージェネレーションシステムを群馬工場全体で活用してCO2排出量を低減するなど、環境負荷低減への取り組みを続ける。

■ 新生産棟概要

所在地:群馬県伊勢崎市境伊与久1913(群馬工場内)
投資額:60億円
延床面積:18,666㎡(5,656坪)
生産能力:年間4,500t、3,000万個→国内外総生産量は従来の30%増
従業員数:300名※既存棟と合わせると約700名強
稼働開始:2017年3月

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