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日本ガイシ、ポーランドで自動車排ガス浄化用セラミックスを増産/総投資額は290億円

2017年4月3日

 日本ガイシ(愛知県名古屋市)は3月30日、ポーランド子会社のNGKセラミックスポーランドが、自動車排ガス浄化用セラミックスの生産能力を増強すると発表した。

 設備投資は、第1工場でGPFを、第2工場でSiC製DPFの生産能力を増強する。投資額は2工場合わせて約290億円を予定しており、2020年4月までに生産能力をGPFは約3倍に、SiC製DPF(2工場合計)は約3割、段階的に引き上げる計画。

 世界的な排ガス規制の強化や新興国を中心とした自動車販売台数の増加により、同社の排ガス浄化用セラミックスの需要は拡大している。

 中でも欧州では2017年9月から、ガソリン車へのPM排出粒子数(PN)規制や実走行条件での排ガス試験「Real Driving Emissions(RDE)試験」が導入されることから、GPFの需要が増加する見通し。

 また中国やタイ、インドなどの新興国では排ガス規制が段階的に強化される予定で、ディーゼル車へのSiC製DPFの搭載が見込まれている。

■ 設備投資概要

◇ 第1工場
投資額:約70億円
所在地:ポーランド・シロンスク県グリヴィツェ市
投資内容:既存建屋内に設備を増設
生産品目:GPF
着工予定:2017年7月
完成予定:2019年6月
生産開始予定:2018年7月

◇ 第2工場
投資額:約220億円
所在地:ポーランド・シロンスク県ドンブロヴァ・グルニチャ市
投資内容:現有敷地内に新棟を建設
生産品目:SiC製DPF
着工予定:2017年8月
完成予定:2020年4月
生産開始予定:2019年4月

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