工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

岩谷産業、堺市の液化水素製造能力を増強

2017年5月15日

 岩谷産業は10日、合弁会社のハイドロエッジ(大阪府堺市 出資/岩谷産業50%、関西電力39.8%、堺LNG10.2%)において、今後の水素需要増に対応する為、液化水素製造能力を現行の1.5倍に増強すると発表した。

 液化水素の需要は、種子島宇宙センターから打ち上げられるロケット用燃料や半導体、化学など産業用分野で年々増加していることに加え、今後普及が期待される燃料電池自動車(FCV)や燃料電池バス向けに大幅な伸びが見込まれている。

 設備は、現在の水素液化器生産能力3,000L/h×2系統に3,000L/h×1系統を増設し、9,000 L/hまで引き上げる。増設ラインからの供給開始は2019年7月を予定している。

 岩谷産業グループは液化水素製造において国内シェアがほぼ100%を占めている。液化水素製造ラインは今回の設備増強により、「山口リキッドハイドロジェン株式会社」のプラント2系統(2017年11月運転開始の1系統を含む)、「岩谷瓦斯株式会社千葉工場」のプラント1系統と併せて合計で6系統、18,000 L/hへと拡大させる。

■ 設備投資概要

会社名:株式会社ハイドロエッジ
所在地:大阪府堺市西区築港新町3丁目1-23
増強設備:水素液化器 3,000L/h×1系統増設(現 水素液化器 3,000L/h×2系統)
供給開始:2019年7月

このエントリーをはてなブックマークに追加