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東芝、四日市工場第6製造棟 第2期投資を発表/投資額1800億円

2017年6月29日

 東芝(東京都港区)は28日、子会社の東芝メモリの四日市工場で建設中の第6製造棟に導入する生産設備と同製造棟第2期分の建設費用として、総額約1800億円を投資すると発表した。

 今回、エンタープライズ用サーバやデータセンター向けを中心に3次元フラッシュメモリの需要拡大が見込まれることから、第6製造棟1期分の生産設備と同製造棟2期分の建屋建設費用として東芝メモリが、2017年度中に約1800億円の投資を行う。

 設備投資により、第6製造棟第一期分の建設進捗に合わせ、第一期分の建屋内に96層積層プロセスを用いた3次元フラッシュメモリ固有の製造工程を担う最先端の成膜装置やエッチング装置などを導入する。第2期分の建屋については2017年9月に着工し、2018年末に竣工する予定。具体的な生産能力、生産計画については、市場動向を踏まえ今後決定する。

 第6製造棟に導入する生産設備に対する米国サンディスク社による投資参加の有無については、現在同社と協議中だが、仮に同社が参加しない場合には、東芝メモリ単体で生産設備を導入する予定だとしている。

 東芝は2016年3月17日、3次元フラッシュメモリの新工場建設向けに、2016年度以降の3年間で総額3600億円を投資すると発表しているが、今回の1800億円は、その3600億円に含まれているとしている。

■ 設備投資概要

所在地:三重県四日市市山之一色町(四日市工場隣接地)
投資額:約1800億円(第6製造棟1期分の生産設備と同製造棟2期分の建屋)
事業内容:3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASHTM」の製造
着工予定:2017年9月(第2期分)
竣工予定:2018年末(第2期分)

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