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日本海水、兵庫・赤穂第2バイオマス発電所を増設

2017年7月10日

 エア・ウォーターはこのほど、子会社の日本海水(東京都千代田区)が兵庫県赤穂市の赤穂発電所に第2バイオマス発電所を増設し、電力事業を強化すると発表した。

 日本海水は、2014年度に老朽化した製塩用ボイラを更新するにあたり、FIT制度(固定価格買い取り制度)の活用及びCO2削減や雇用の創出など社会貢献を勘案し、木質バイオマス発電所(第1バイオマス発電所)と天然ガスボイラを建設し、本格的に電力事業に参入。

 その後、電力事業は順調に推移し、同社の基幹ビジネスとなっている。今回の発電設備増設は、同社の電力事業をさらに拡大させるもの。

 第2バイオマス発電所の増設にあたっては、今後、未利用材が不足することが予想されることから、樹皮等の山林資源の一層の活用を図るとともに、Palm Kernel Shell(PKS)の割合が増えることを考慮し、様々な原料の燃焼に対応した設備となる。

 また、第2バイオマス発電設備の燃料調達と保管場所確保のため、第2木質チップ工場の建設を計画している。営業運転は、2020年度上期中に開始する予定。

■ 発電所概要

所在地:兵庫県赤穂市加里屋字加藤
最大発電出力:30,000kW
燃料使用量:235,000トン/年(燃料:PKS、樹皮、間伐材他)
営業開始予定:2020年度上期中

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