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日本ガイシ、中国・蘇州市に新工場建設/投資額330億円 GPFの増産

2017年7月27日

 日本ガイシ(愛知県名古屋市)は26日、中国の製造子会社であるNGK(蘇州)環保陶瓷有限公司が第2工場を建設すると発表した。

 今回、中国でガソリン車用のPM除去フィルター「ガソリン・パティキュレート・フィルター」(GPF)の需要拡大が見込まれることや、既存拠点には拡張の余地がないことから、第2工場を建設する。

 第2工場は既存拠点の近隣(東方約2キロメートル)に建設。2019年12月に生産を開始する計画で、新工場の稼働により中国でのGPFの生産能力を既存拠点と合わせて約6倍に増強する。設備投資額は約330億円を予定している。

 中国では自動車の排ガス規制が強化されており、2020年には欧州の「ユーロ6」に相当する厳しい排ガス規制「国6」が全国で適用される予定。国6ではディーゼル車に加えガソリン車にもPM排出粒子数(PN)規制が適用されるため、PMを除去するフィルターが必要になるとされている。

■ 新工場概要

会社名:NGK(蘇州)環保陶瓷有限公司
所在地:中華人民共和国江蘇省蘇州市高新区長江路
投資額:約330億円
敷地面積:約72,000㎡
建築面積:約34,000㎡
延床面積:約79,000㎡
生産品目:ガソリン・パティキュレート・フィルター(GPF)
生産能力:既存拠点と合わせ約6倍
着工予定:2017年8月
完成予定:2020年9月
生産開始予定:2019年12月

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