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日清医療食品、新工場「ヘルスケアフードファクトリー亀岡」が竣工

2017年9月1日

 日清医療食品(東京都千代田区)は8月28日、京都府亀岡市大井町に「ヘルスケアフードファクトリー亀岡」を竣工したと発表した。

 今回、高齢者層の増加を背景とした病院・介護施設での食事サービス事業の強化の為、新工場を建設。工場では、医療・福祉施設で提供する一般食や治療食の「モバイルプラス」を1日10万食製造する計画。

 調理方法は、「調理加熱後、急速冷却をおこない、チルド帯で保存、提供時に再加熱して提供する」クックチル方式を採用し、契約先事業所へ配送する。

 新工場は、連続式加熱・冷却製造方式を採用し、加熱、冷却工程を自動化・ライン化を行う事で生産効率化、生産量拡大、省力・省人化を実現する。

 工場内設備は中央設備エンジニアリングが担当。ユーザーズエンジニアリングにより作業負荷の高い工程、搬送・仕分けなどの商品に付加価値をもたらさない工程に効率化・省人化を追求した。

 特にフルーツを洗浄・外皮処理・洗浄・包装する工程は、従来は大人数で行なっていたものを自動化により半減、また工場内の工程毎の搬送に無人搬送車・コンベヤ・自動倉庫を用い、仕分けにも自動仕分け機を導入し、省人化と誤仕分け防止を両立した。

 また、煮魚など包装してからも崩れやすい商品は、仕分け用コンテナに投入する際に損傷する可能性があることから、積み重ね試験を実施し、損傷が生じにくい状態での搬送を行える機器を開発した。

■ 新工場概要

名称:ヘルスケアフードファクトリー亀岡
所在地:京都府亀岡市大井町並河亀ヶ渕46
敷地面積:26,434.47㎡(7995.8坪)
延床面積:15,202.71㎡(4,537.5坪)
採用計画:300名採用(内150名が地元採用枠)
製造商品:医療・福祉施設で提供する一般食、治療食
製造数:約10万食/日 同社ブランド「モバイルプラス」
設計:中央設備エンジニアリング(株)
施工:古久根建設(株)
着工:2016年8月2日
竣工:2017年8月26日
操業開始予定:2017年12月

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