工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

神戸製鋼所、米・オハイオ州で生産設備増設

2017年9月27日

 神戸製鋼所(兵庫県神戸市)は26日、米国United States Steel Corporation社との合弁企業であるPRO-TEC Coating Company(以下:プロテック社)に、新たに連続溶融亜鉛めっき設備(CGL:Continuous Galvanizing Line)を1基増設すると発表した。

 北米は世界2位の自動車市場かつ、CAFE(企業別平均燃費)規制による燃費規制が強化されていることで、自動車の車体軽量化ニーズが高まり、ボデー骨格部品に用いられるめっきハイテンの需要についても、今後拡大していくと想定されている。

 自動車用ハイテンに対しては、高強度化と同時に適用部品の拡大を可能にする高加工性のニーズも高まっており、それらニーズに対応する新商品を製造するため、新たにCGLの増設を決定した。

 今回の新ラインは、プロテック社で3基目のCGLとなるが、最新鋭の熱処理・冷却機能を有し、強度と加工性を兼ね備えた高加工性超ハイテン(780MPa以上)の製造が可能。これにより、溶融亜鉛めっきでも高加工性超ハイテンの生産が北米で可能となる。

■ 設備投資概要

会社名:PRO-TEC Coating Company
所在地:米国オハイオ州リープシック市
投資額:約4億米ドル(約440億円)
生産能力:年間50万ショートトン
設備:連続溶融亜鉛めっき設備を1基増設
主要製品:自動車用溶融亜鉛めっき超ハイテン
稼働開始:2019年7月

このエントリーをはてなブックマークに追加