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日本全薬工業、本社敷地内の品質管理棟が竣工

2017年11月20日

 動物用医薬品の製造販売を行う日本全薬工業(福島県郡山市)は15日、本社敷地内に建設を進めていた品質管理棟が完成し、竣工式を行ったと発表した。

 同社は、グローバル展開と人体医薬原薬生産を進めるため、2014年7月に3極(日・米・欧)のGMP及びPIC/SGMPに準拠した第三工場(バイオプラント)を稼働した。

 今回、これまで第二工場内に設置していた品質管理室から、最先端の施設・設備の新棟での運用に切り替える。

 新棟建設により、ZENOAQ製品(生産品及び取扱品)の品質管理と品質保証を担保し、次世代CC(コア・コンピタンス)製品のグローバル化、細胞保存液の販売拡大、CMO(医薬品製造受託)事業化に対応する。

 更に将来的にCMC(製剤処方の開発、製造法研究、品質規格の設定、試験法の開発など)部門を設置し、生産技術(既存・新技術)応用拡大と円滑な導入を図る。

■ 新棟概要

所在地:福島県郡山市安積町笹川字平ノ上1番地の1(本社敷地内)
投資額:約8.5億円(検査機器ほか含める)
建築面積:671.37㎡
延床面積:1,612.84㎡
構造:鉄骨造3階建て(1階/安定性試験室、参考品保管室、会議室、多目的ホール等、2階/化学試験室Ⅰ、居室、3階/化学試験室Ⅱ、生物試験室)
主な導入機器:質量分析器、DNA 測定装置、糖分析システム、全有機体炭素計、高速液体クロマトグラフィー、キャピラリー電気泳動システム、恒温器インキュベーター、リアルタイム PCR、分光光度計、印刷検査システム等
建築施工:八光建設(株)
着工:2017年3月
竣工:2017年11月

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