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横浜冷凍、東京羽田物流センターが竣工

2018年2月26日

 横浜冷凍(神奈川県横浜市)は20日、東京都大田区の京浜島に建設を進めていた「東京羽田物流センター」が竣工したと発表した。

 都内は物流センター建設用の土地が慢性的に不足しており、保管環境は飽和状態となっている。高い保管品質を満たすためには最新鋭の設備が必要となっており、新しい物流センターの建設が内外から求められていた。

 設備面は、冷却方法は温度の変化が極めて少なく、貨物の品質維持に最適な自然対流方式(Sittory冷却方式)を導入。F級の自然冷媒(NH3、CO2)を用いた省エネ型自然冷媒ユニットに加え、C級には二酸化炭素(CO2)単独冷媒機器1号機、2号機を採用した。

 また、近年問題となっているトラック待機時間解消のため、トラック予約受付システム「Yokorei Truck Reserve System」を導入。国土交通省の定める、流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律(物流総合効率化法)の認定を受けている。

 さらにフォークリフトによる入出庫作業を円滑にし、庫内作業時間の短縮化と省人化を図る「カーゴナビゲーションシステム」を導入するなど、効率的な業務を推進する。

■ 物流施設概要

名称:東京羽田物流センター
所在地:東京都大田区京浜島1丁目2番地9号
敷地面積:約11,000㎡
延床面積:約17,000㎡
構造:鉄筋コンクリート造3階建
冷蔵収容能力:F級/約20,500t
      :C級/約600t
      :計/約21,100t
主な設備:自然対流方式(Sittory冷却方式)、省エネ型自然冷媒ユニット(C-LTS)、二酸化炭素、単独冷媒機器(C-Puzzle)、トラック予約受付システム、電動式移動ラック、カーゴナビゲーションシステム、陽光発電システム(436kW)、陽圧式低温プラットホーム、BEMS(Building Energy Management System)、全館LED照明
着工:2016年12月
竣工:2018年2月

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