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島津製作所、島根・出雲市に新棟建設/医用機器事業の拡大

2018年4月2日

 島津製作所は3月29日、子会社でX線TVシステムや一般撮影システムを製造する島根島津内に新棟を建設すると発表した。

 新棟には着荷や開梱、仕分けを集約し、島根島津構内全体の物流を整流化する。集約にともなってスペースを確保した既存棟には、板金複合加工機などの追加導入によって設備を増強するとともに、製品の組立エリアを拡張する。また、島根島津外部の倉庫も構内に集約することで、物流コストの削減を図る。

 また、IoT技術の利用も推進し、自動搬送車の導入などによる部品物流の自動化を進めるほか、生産および品質管理、入出庫関連データの自動収集などを通じ、生産効率の改善に取り組む。

 さらに、設計段階や試作段階の早期から島根島津の製造技術を取り入れるため、「設計試作センター」を新棟内に新設。これまで試作品の設計や組み立てを担っていた京都の本社工場と島根島津の製造現場の距離を縮めてノウハウの共有を強化し、速やかな試作品製造や加工性および組立性の評価、コストダウンなどを図り、全体として開発効率の向上を目指す。

 新棟の竣工により、島根島津の生産能力が現在の約1.5倍に拡大する。同社は、2025年に医用機器事業で連結売上高1,000億円を目指すとしている。

■ 新棟概要

所在地:島根県出雲市斐川町直江2698番地[島根島津(株)内]
投資額:約17.4億円
延床面積:約6,300㎡
構造:鉄骨造3階建
  :1階/物流エリア
  :2階/設計試作センター、社員食堂
  :3階/生産用部材準備エリア
着工予定:2018年7月
竣工予定:2019年2月

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