工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

日本合成化学工業、熊本工場で「OPLフィルム」増産

2018年6月13日

 三菱ケミカル100%子会社の日本合成化学工業(大阪市北区)は12日、熊本工場で光学用ポリビニルアルコールフィルム「OPLフィルム」の生産設備を増設すると発表した。

 「OPLフィルム」は、液晶テレビやスマートフォンなどの液晶ディスプレイの主要部材である偏光フィルムの素材として使用されている。

 液晶ディスプレイの新興国への普及や画面サイズの大型化などにより、光学用ポリビニルアルコールフィルムの需要は増加すると予想されていることから、今後の需要増加と品質要求に対応するために生産能力の増強が必要であると判断し、熊本工場に第8系列生産設備(年産2,100万㎡)の増設を決定した。

 増設により、第8系列完成後の生産能力は年産合計12,700万㎡となる。なお、第8系列は液晶テレビなど画面サイズ大型化にともなう大型偏光フィルムに対応した広幅OPLフィルムの生産が可能であるとともに、更なる技術改良を加えた設計であり、変化する市場のニーズに対応した設備となる。

■ 増設概要

所在地:熊本県宇土市築籠町221(熊本工場)
事業内容:光学用ポリビニルアルコールフィルム「OPLフィルム」の製造
生産能力:2,100万㎡
完工予定:2020年3月

このエントリーをはてなブックマークに追加