工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

タムラ製作所、埼玉・坂戸事業所を増設

2018年11月6日

 電子部品を製造するタムラ製作所(東京都練馬区)は5日、坂戸事業所と子会社の若柳タムラ製作所、中国子会社の田村電子(恵州)有限公司で設備投資を行うと発表した。

 国内では坂戸事業所と若柳タムラ製作所の工場設備を増設し、生産能力をそれぞれ3倍・2倍に拡大すると共に、両工場ともにコア材から巻線までのリアクタの一貫生産を行う。

 海外では車載用電子部品の主要ユーザーが事業を展開する中国・華南地区において、密接かつ迅速に顧客ニーズに対応することを目的に、同社グループでは初めてとなる「環境車向け昇圧リアクタ」の海外量産工場を田村電子(恵州)有限公司に設置する。同工場でもキープロセスとなるコアの粉体工程を内製化し、リアクタ組立までの一貫生産体制を構築する。

 田村電子(恵州)有限公司は、現在の場所から移転し、「環境車向け昇圧リアクタ」以外の設備も含めて、工場の建て替え及び設備投資を実施する。

■ 設備投資概要

◇ 坂戸事業所
所在地:埼玉県坂戸市千代田5-5-30
投資額:約22億円(建物・生産設備)
延床面積:3,000㎡(建物増設部分)
生産能力:年間50万台から150万台に拡大
稼働予定:2020年

◇ (株)若柳タムラ製作所
所在地:宮城県栗原市若柳字川南上堤40-1
投資額:約9億円(生産設備)
延床面積:6,200㎡(車載以外も含む既存工場総床面積、建物増設は行わない)
生産能力:年間50万台から100万台に拡大
稼働予定:2020年

◇ 田村電子(恵州)有限公司
所在地:中華人民共和国広東省恵州市
投資額:約17億円(土地・建物・生産設備)
延床面積:5,000㎡(車載工場総床面積)
生産能力:年間200万台生産体制まで稼働後に順次拡大
稼働予定:2022年

このエントリーをはてなブックマークに追加