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田中化学研究所、80億円で本社工場増設

2018年12月3日

 二次電池の正極材料など製造する田中化学研究所(福井県福井市)は11月30日、80億円で本社工場を増設すると発表した。

 近年、世界各国の環境規制の強化や新たな産業育成などに伴い、環境対応車(EV、PHV、HV等)の普及推進が図られ、リチウムイオン電池やニッケル水素電池など環境対応車用電池の需要は今後一段と拡大が見込まれている。

 同社は2017年11月に第一期投資として製品生産の前工程である原料溶解設備の増強を決定し、今年8月には第二期投資として製品生産設備と工場のインフラ設備の増強を決定している。

 今回、さらなる需要増に対応するため、第三期投資として工場建屋と製品生産設備の増強を決定した。

■ 増設概要

所在地:福井県福井市白方町45字砂浜割5番10(本社工場)
投資額:約80億円(第一、二期と合わせて約150億円)
設備:リチウムイオン電池向け製品生産設備
  :(第一期投資分:原料溶解設備)、(第二期投資分:リチウムイオン電池向け製品生産設備、排水処理等インフラ設備)
増加能力:約1,200t/月
稼働開始予定:2020年6月

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