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大幸薬品、茨木工場が稼働/クレベリンの生産拠点

2020年11月20日

 大幸薬品は18日、大阪府茨木市に衛生管理製品「クレベリン」の新たな生産拠点「茨木工場」が稼働を開始したと発表した。

 年初から高まる衛生意識により、本年度1-9月までのウイルス除去の市場規模は前年同期比約3.8倍の約217億円と急拡大。この間、店頭ではマスクやアルコール除菌製品などが不足する中、クレベリンも同じく急激な需要で品薄状態が続いている。

 同社では京都工場での設備改良による生産能力増強と併せて、交代勤務制の導入、協力工場の活用等を行い、生産能力を前年の3倍程度まで引き上げたが、一般向け・法人向け共にクレベリンの需要増に対応できないことから、茨木工場の新設を決定した。

 茨木工場は、早急な製品供給に対応するため、機械メーカー等の協力のもと、起案から7か月というスピードでの立ち上げを実現。高速自動化ラインの導入により、クレベリンの液剤のボトル充填から、シュリンクラベリング(熱を加えて包装フイルムを収縮密着する過程)、そしてカートニング(製品梱包、封函の一連作業)の完全自動化を行うことができる。この生産の高速化・自動化により、工員人員は従来の約1/3での運用も可能となった。

 新工場の稼働により、大幸薬品では需給状況、在庫水準を図りながら、最大で前年比(FY19比)約10倍程度の生産に対応することが可能となる。

■ 新工場概要

名称:茨木工場
所在地:大阪府茨木市彩都はなだ2丁目1-4
敷地面積:7,947㎡
生産品目:衛生管理製品「クレベリン」(置き型 150g/60g)

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