テルモ山口D&D、150億円で本社工場増設/21年8月着工
テルモは26日、100%子会社のテルモ山口D&Dの本社工場に、薬剤充填済み注射器の生産設備を増設すると発表した。
周辺設備を含む総投資額は150億円で、2021年8月着工、2023年12月稼働の予定。これにより、テルモ山口D&Dの生産能力は、2016年の工場稼働時と比べて3.5倍となる。
テルモ山口D&Dでは、協和キリン富士フイルムバイオロジクスのバイオシミラー(既に承認されたバイオ医薬品と同等・同質の品質、安全性や有効性が認められた製品)で、関節リウマチなどの自己免疫疾患の治療に用いられる「Hulio」や、旭化成ファーマの骨粗鬆症治療剤「テリボン 皮下注28.2µgオートインジェクター」などの医薬品と医療機器を組み合わせたコンビネーション製品を生産している。
テルモは、ホスピタルカンパニーのアライアンス事業として、高度な製造技術を活用したコンビネーション製品の開発製造受託(CDMO)や、薬剤に適した素材技術を組み合わせた投与デバイスのビジネスを展開している。同事業の2020年3月期の売上収益は前期比16%増の236億円で、今後もホスピタルカンパニーの成長ドライバーとして事業拡大を見込んでいる。
■ 設備投資概要
所在地:山口県山口市佐山3-22(テルモ山口D&D 本社工場)
総投資額:150億円
事業内容:薬剤充填済み注射器の製造
生産能力:3.5倍(2016年比)
着工予定:2021年8月
稼働予定:2023年12月
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