富士フイルム、米国にバイオ医薬品の新棟/2000億円投資
富士フイルムは7日、米国内にバイオ医薬品の大型製造拠点を建設すると発表した。
新拠点は、2,000億円を超える大規模投資を行い、原薬の大量製造に加えて、拠点内で原薬製造に続く製剤化・包装までを一貫して受託できる「ワンサイト・ワンストップ」の体制を備える拠点。2025年春に、バイオ医薬品CDMOの中核会社であるFUJIFILM Diosynth Biotechnologies(以下:FDB)の拠点として稼働する予定。
工場内には、FDBの米国内拠点として最大となる20,000リットル動物細胞培養タンクを8基導入。大量の原薬製造受託に対応する。さらに、今後同サイズの培養タンクを最大32基まで拡張できる拠点とし、受注の増加にもフレキシブルに対応する。
また、大型の製剤製造ラインや多様な製品形態に対応する包装ラインを設置する。年間3,000万本以上の充填ができる最新鋭の全自動型製剤製造システム、薬液が充填されたシリンジ(注射器)を多品種のオートインジェクターへ組立可能な装置や汎用性の高い自動ラベル貼付・梱包設備などを導入し、幅広い顧客ニーズに対応する。
■ 設備投資概要
会社名:FUJIFILM Diosynth Biotechnologies
所在地:米国
総投資額:2,000億円超
設備:原薬製造ライン/20,000リットル動物細胞培養タンク(8基)などの導入
:製剤製造ライン/全自動型製剤製造システムの導入
:包装ライン/多品種のシリンジ用デバイスの組立が可能な機器や自動ラベル貼付・梱包装置などの導入
稼働開始予定:2025年春
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