東洋紡、岩国事業所でポリプロピレン不織布の増産
東洋紡は23日、山口県の岩国事業所でマスクや医療用防護服の部材として使用される高機能ポリプロピレン不織布を増産すると発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大当初、マスクや医療用防護服の需給が逼迫したことにより、部材として使用されるポリプロピレン製メルトブローン不織布やスパンボンド不織布の、国内における安定供給の重要性が指摘されている。
同社はこれを受け、経済産業省からの補助金を活用してポリプロピレン不織布の製造拠点を岩国事業所内に新設し、高機能不織布の安定供給を目指す。
また同拠点では、アフターコロナの時代を見据え、耐久性や集じん効率などを向上させた高機能な不織布や、地球環境にやさしい原料を使用した不織布の開発も行う。
岩国事業所がマザー工場としての役割を担い、高機能不織布市場や環境対応不織布市場の拡大をグローバル規模で推進していく。
■ 増設概要
所在地:山口県岩国市灘町1-1(岩国事業所内)
設備投資額:約16億円
建物面積:1,607㎡
生産品目:ポリプロピレン製メルトブローン不織布、スパンボンド不織布
生産能力:1,200トン/年(最大)
着工予定:2021年4月
稼働予定:2022年7月
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