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北越コーポレーション、新潟工場に150億円投資

2021年5月18日

 北越コーポレーションは14日、新潟工場に家庭紙生産設備を新設し、タイに逆浸透膜(RO膜)支持体生産工場を建設すると発表した。

 同社は、洋紙の需要減少に対応した事業ポートフォリオの転換に取り組んでいる。2020年4月から、改造した洋紙生産マシンによる段ボール原紙の生産を開始し、さらに洋紙生産マシンの集約等を進めている。

 これら既存洋紙事業の再構築と平行して、家庭紙事業とRO膜支持体事業により新規成長分野へ事業を拡大する。

 家庭紙事業は、新潟工場内に家庭紙生産設備を新設し、家庭紙製品の生産・販売を行う。家庭紙製品は、70%以上CO2ゼロ・エネルギーで生産され、本家庭紙製品の供給を通じて、カーボンニュートラルの実現に貢献する。

 また、トイレットペーパー、ティシュペーパーとペーパータオル等の家庭紙製品は安定した需要が将来にわたり見込める生活必需品であり、今回、大量消費地である関東圏に近い新潟工場の立地を活かし、家庭紙製品の生産・販売を行う。

 RO膜支持体事業につていは、衛生環境の向上、工業の発展、人口増加などにともない、工業用水処理や海水淡水化用途、下水・排水の再利用用途、民生用では浄水器など様々な環境用途で使用されているRO膜エレメントの需要は増加しており、それに伴いRΟ膜支持体の需要も拡大している。

 今回、タイでグリーンフィールドからRO膜支持体を生産・販売する工場を建設し、長岡工場とタイ工場で拡大する世界需要に応えるグローバルな供給体制を確立する。

■ 設備投資概要

◇ 新潟工場
所在地:新潟県新潟市東区榎町57(新潟工場)
投資額:約150億円
投資内容:抄紙設備、加工設備及び製品倉庫等
生産品種:トイレットペーパー、ティシュペーパー、ペーパータオル等
生産能力:25,000t/年
生産開始予定:2023年12月

◇ タイ新工場
子会社名称:HOKUETSUCORPORATION(THAILAND),LTD.(仮称)
所在地:タイ
投資予定額:約60億円
投資内容:建物、抄紙設備、加工設備等
生産品種:RO膜支持体
生産能力:5,000t/年
生産開始予定:2023年12月

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