JX金属、茨城に新工場2棟建設/300億円投資

2021年12月9日

 JX金属は8日、半導体用スパッタリングターゲットと圧延銅箔の生産能力増強のため、茨城に新工場2棟を建設すると発表した。

 デジタルトランスフォーメーションや脱炭素化に向けた動きの加速などにより、両製品の需要は大きく伸長しており、市場は今後も継続的かつ大幅に成長する見込み。

 同社はこれまでも両製品の生産能力増強を進めてきたが、足元急拡大する需要に機動的に対応するため、更なる投資の実行を決定。なお、日立市への工場新設に加えて他拠点での設備増強も計画しており、これらも含めた投資総額は480億円規模となる。

 半導体用スパッタリングターゲットは、先端半導体の微細配線材料に使用されている。同社は昨年12月、同製品の生産能力を2020年度比約30%増とする発表を行ったが、半導体産業の拡大が想定を超えて進む中、昨年発表内容から大幅に上積みし、総額320億円規模、2020年度比約80%増の能力増強を行う。実行にあたって、既存拠点の強化に加えて、約140億円をかけて日立市の日立北部工業団地内に溶解・圧延工程を担う新工場を建設する。

 主にフレキシブルプリント基板に用いられる同社の圧延銅箔は、通信技術の進展やモバイル端末の高機能化により需要が増大している。高まる顧客ニーズに着実に応えるため、日立事業所内の白銀地区に総額160億円規模の新工場を設立する。これまで日立事業所では同製品の最終工程である表面処理を行っていたが、現在、倉見工場(神奈川県高座郡)のみが担っている圧延工程の生産ラインを新工場にも設置し、BCP体制を強化するとともに、2020年度比で約25%の生産能力増強を図る。

■ 新工場概要

◇ 日立北新工場(仮称)
所在地:茨城県日立市砂沢町
投資額:約140億円
面積:23,348.04㎡
製造する製品:半導体用スパッタリングターゲット
設置設備(予定):半導体用スパッタリングターゲット溶解・圧延設備
生産能力:2020年度比 約80%増
従業員数(予定):30~40名
稼働開始(予定):2023年度下期

◇ 日立新工場(仮称)
所在地:茨城県日立市白銀町
投資額:約160億円
面積:8,001.77㎡
製造する製品:圧延銅箔
設置設備(予定):圧延機、脱脂ライン
生産能力:2020年度比 約25%
従業員数(予定):20~25名
稼働開始(予定):2024年度上期

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