デンカ、千葉工場にポリスチレン樹脂のリサイクルプラント建設
デンカは11日、持分法適用関連会社の東洋スチレンが使用済みポリスチレン(PS)樹脂のケミカルリサイクルプラントを建設すると発表した。
脱炭素・循環型社会構築のためには、石油資源の新規投入量を減らして廃プラスチックを再資源化することが求められている。
ケミカルリサイクルはマテリアルリサイクルと異なり再利用用途に制限がなく何度でも再生できるだけでなく、ポリスチレンは他のプラスチックと比較して、ポリマーから中間化学品であるモノマーに熱分解し易いというスチレン系樹脂ならではの特長を最大限活かすことができる手法。
東洋スチレンでは今後、世界で初めて使用済みポリスチレンからスチレンモノマーに変換するケミカルリサイクルプラントを事業化した米国 Agilyx(アジリックス)社との技術ライセンス契約に基づき、ケミカルリサイクルプラントを建設し、ユーザーからのポストインダストリアル材の回収事業を開始する。
また、SDGs未来都市である千葉県市原市が取り組む「市原発サーキュラーエコノミーの創造」において、市民・企業・行政が一体となったプラットフォームへの参加を予定している。
■ 設備投資概要
所在地:千葉県市原市五井南海岸6(デンカ 千葉工場敷地内)
投資額:約38億円(見込)
投資内容:使用済みポリスチレン樹脂のケミカルリサイクルプラント設備の導入
処理能力:約3,000t/年
稼働予定:2023年度下期
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