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大石膏盛堂、山浦第4工場建設

2018年8月8日

 貼り薬を製造する大石膏盛堂(佐賀県鳥栖市)は7日、鳥栖市山浦地区に山浦第4工場を建設し、今年12月に稼働を開始すると発表した。

 新工場の生産設備はGMPに準拠したクリーンな設備を導入。外用剤の基準を満たす10万クラスの空調設備を導入し、工場全体にゆとりをもたせ、生産フロアの2階から5階には、防虫、防鼠のために窓を設けない密閉性の高いクリーンな生産スペースを確保した。

 また、製造から備蓄まで随所に自動化を取り入れたことより、生産能力は飛躍的に増強され、品質管理の徹底や、製造スタッフの負担軽減なども可能となる。

 第4工場の本格稼動により、後発品の普及率が4割に満たないとされる外用消炎剤市場においても、政府が掲げる80%の目標への早期達成を目指す。さらに同工場内では、年内に米国での発売を予定している同社初の海外医療用医薬品「ZTlido (lidocaine topical system)1.8%」の生産も行う計画。

 同製品は、独自の処方により、今年2月にFDAにより帯状疱疹後の神経疼痛を治療するテープ剤として日本企業で初めて承認されたもの。工場は、今後10月6日に落成式を行い、年内には製造ラインの稼動を開始する予定。

■ 新工場概要

所在地:佐賀県鳥栖市山浦町2539-1
投資額:28億1千4百万円
敷地面積:2,429.65㎡
建屋面積:10,547.89㎡
構造:5階建て
機能:製造工場(秤量・攪拌・展膏・裁断・充填・包装の工程)
  :自動倉庫(原料・資材420パレット、中間製品562パレット)
竣工予定:2018年10月6日
稼動予定:2018年12月より一部稼動、2019年全面稼動

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