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旭化成、カナダ・オンタリオ州に新工場/1800億円投資

2024年4月26日

旭化成は25日、カナダ・オンタリオ州でリチウムイオン電池(LIB)用湿式セパレータ「ハイポア」を製造する製膜・塗工一貫工場を建設すると発表した。

 今回、米国インフレ抑制法等による北米での電動車向けセパレータ需要の増加やLIBサプライチェーンの現地化に対応するため、新たにカナダ・オンタリオ州に製造拠点を新設する。

 新工場の建設に関して、本田技研工業(Honda)と基本合意書を締結。Hondaは、中長期的な成長が見込まれる北米の電動車市場向けに、高性能なバッテリーを安定供給するサプライチェーンの確立が重要との共通認識に基づき、今回の基本合意に至った。Hondaやその他の自動車メーカーの北米市場向け電動車に搭載するバッテリーに向けて、ハイポアを製造する合弁会社設立の検討を進めている。

 また、2024年10月発足予定の旭化成バッテリーセパレータはDBJに対し優先株を発行し280億円の資金提供を受ける。加えて、2023年9月にカナダ連邦政府と日本政府との間で締結された蓄電池サプライチェーンに関する協力覚書による支援を受けるほか、カナダ連邦政府、オンタリオ州政府からの補助金・税恩典等で投資負担を軽減する。

■ 新工場概要

立地:カナダ・オンタリオ州
概算投資額:1,800億円
設備概要:「ハイポア」製膜・塗工一貫ライン
生産能力:約7億㎡/年(塗工膜換算)
商業運転開始予定:2027年

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