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住友林業、高知の本山樹木育苗センターを竣工

2017年5月25日

 住友林業(東京都千代田区)は24日、高知県長岡郡本山町にて本山樹木育苗センターを竣工したと発表した。

 施設は苗木育成環境の最適化と周年生産体制を構築することで、育苗期間の短縮による小面積での大量生産と苗木の品質向上を目指す。

 また、1人でも800本以上のコンテナ苗木を載せた専用台(ベンチ)を移動できる「ムービングベンチ方式」を採用し、労働負担を軽減したほか、空調機の導入できめ細やかな温度調節を可能とし、苗木の成長促進効果を実現させる。

 今後、新たに開発された種子判別技術を用いて、優良な苗木の生産を目指すほか、発芽施設や半自動播種機といった設備も順次導入予定で、生産体制を整備する。

 近年では、全国的に森林が伐採期を迎え、国産材利用の機運が高まる一方で再造林用の苗木は不足していることから、同社は全国的に苗木生産体制の強化を急いでいる。

 3月には宮崎県日向市で苗木生産施設を増設したほか、岐阜県下呂市では同様の施設を新設した。また2017年度中には北海道紋別市でも増設を予定している。

■ 施設概要

所在地:高知県長岡郡本山町上小倉214他
総工費:約8,900万円
施設面積:育成棟 1,071㎡
    :育苗棟 504㎡
    :屋外養生スペース 1,071㎡
事業内容:コンテナ苗の生産(スギ、ヒノキなど)
生産能力:年間20万本
竣工:2017年5月24日

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