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日立金属、熱延鋼板圧延用鋳造ロールなど生産能力増強

2017年11月16日

 日立金属(東京都港区)は15日、日立金属若松で熱延鋼板圧延用鋳造ロールと構造用鋳鋼品の生産能力増強に向けた設備投資を行うと発表した。

 同社グループは現在、2018年度を最終年度とする中期経営計画において、高い成長性が見込まれる分野への集中を進めており、ロール事業では国内製造拠点への集約を進めている。その一環として、日立金属若松の隣接地を取得し、設備を増強する。

 熱延鋼板圧延用鋳造ロールは、自動車の軽量化の進展に伴い、高抗張力鋼(ハイテン)をはじめとする高級鋼板の需要増が予想され、高級鋼板の製造に欠かせない高品質・高性能なロールの需要が高まっていることから、生産能力を2割増強する。

 構造用鋳鋼品は、鋳鋼量産製造技術を進歩させることにより安全・環境を配慮し生産性を高め、大型製品の対応も可能とする設備を整える。生産能力は4割増強する。

■ 設備投資概要

所在地:福岡県北九州市若松区北浜一丁目9番1号(日立金属若松)
投資額:約30億円(鋳造・加工設備、土地取得、建屋)
増産品目:熱延鋼板圧延用鋳造ロール(2割増強)、構造用鋳鋼品(4割増強)
稼働開始予定:2018年度下期

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