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東洋紡、敦賀事業所に新工場/30億円投資

2018年4月3日

 東洋紡は2日、長瀬産業との合弁により、高耐熱性ポリイミドフィルム「ゼノマックス」の生産・販売会社「ゼノマックスジャパン」を敦賀事業所内に設立し、新工場を建設すると発表した。

 投資額は約30億円。延床面積は約4,300㎡の鉄骨造2階建(一部5階建)。2018年10月の操業開始を予定している。

 「ゼノマックス」はポリマーフィルムとして世界最高レベルの寸法安定性を持つ高耐熱性ポリイミドフィルム。これまで、コーポレート研究所(滋賀県大津市)内のパイロット生産設備で製造し、電子ペーパーディスプレー向けTFT基板材として採用されてきた。

 今回、電子ペーパーディスプレー向けTFT基板材の需要増に対応するとともに、「薄い」「軽い」「割れない」「曲がる」といったフィルムの特性を生かし、フレキシブルな有機ELディスプレーや各種センサー、マイクロLEDといった次世代ディスプレー用途での展開を図る。

 また、従来の38ミクロンタイプに加え、5ミクロンタイプの薄膜グレードを新たにラインアップ。薄膜化が有利とされる有機ELディスプレーや薄膜センサー用途の事業拡大に注力し、早期に100億円規模の事業構築を目指すとしている。

■ 新工場概要

会社名:ゼノマックスジャパン(株)
所在地:福井県敦賀市東洋町10-24 (敦賀事業所内)
投資額:約30億円
延床面積:約4,300㎡
構造:鉄骨造2階建(一部5階建)
操業開始予定:2018年10月

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