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ヤマキ、米国に削りぶし・粉末の新工場

2018年6月18日

 かつお節を中心とする調味料を製造するヤマキ(愛媛県伊予市)はこのほど、米国に子会社「YAMAKI USA, Inc.(以下:YAMAKI USA)」を設立し、工場を新設すると発表した。

 YAMAKI USAは、味の素グループ・ニューシーズンフーズ社(以下:NSF社)の生産拠点を活用することにより、米国初の削りぶし・粉末の生産・販売法人となる。 新会社は、2018年3月に設立しており、同年9月の稼働を目指す。

 米国では現在、健康意識の高まりにより、日本食の普及が進み、2015年度には日本食レストランが2万5千軒に及んでいる。 また、「ラーメン」「うどん」といった麺メニューの市場が拡大しており、「だし」の提供価値が高まると同時に、ニーズも多様化している。

 今回、日本からの輸出で供給対応してきた米国における事業拡大を加速するため、現地生産を開始することとした。米国内の外食・加工メーカー向けに、高品質の削り節・粉末を販売する。

 YAMAKI USAは、NSF社の一角に削りぶし・粉末の生産ラインを建設中で、2018年9月の稼働を目指す。日本よりも小ロットで生産可能なラインを導入予定であり、ニーズの多様化に合わせて、配合を細かく設定した商品の開発が可能となる。

  さらに、現地製造・現地販売のためリードタイムを短縮することができ、商品の鮮度向上も期待できる。 販売に関しても、現地に拠点を設けることでニーズを的確に把握して営業効率の向上を図り、2022年には売上規模4.1百万ドル(約4.5億円)を目指している。

■ 新工場概要

会社名:YAMAKI USA, Inc.
所在地:2329 Yew Street, Suite A1, Forest Grove, Oregon 97116 U.S.A.
延床面積:1,120㎡
生産品目:削りぶし(50%)、だしパック(35%)、粉末(15%)
生産能力:削りぶし類 400~500袋/日(454g換算)、100,000袋/年
主な設備:切削機、粉砕機他
生産開始予定:2018年9月以降

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