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UBE、米国でプラント建設/5億ドル投資

2024年3月5日

UBEは2月29日、米国におけるジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)のプラントを建設すると発表した。

 同社は、米国ルイジアナ州におけるDMC・EMCの事業化を目指し基本設計を行ってきたが、今回DMC年産10万トンとDMCから誘導するEMC年産4万トンのプラント建設を決定した。設備投資額は合計約5億米ドル(約752億円)、2026年7月完工、同年11月の稼働開始を予定している。

 DMC・EMCはリチウムイオン電池の電解液溶剤の主要成分であり、DMCは半導体製造プロセスの現像液などでも使用されている。米国では電気自動車の普及やデジタル化の進展に伴い今後も需要拡大が見込まれる一方で、全量を輸入に依存している。今回のプラント建設により、米国での安定供給を実現するとともに、将来はC1ケミカルチェーンとしてポリカーボネートジオール(PCD)や水系ポリウレタンディスパージョン(PUD)など環境貢献型製品への川下展開を計画している。

 同社のDMCは独自の気相ナイトライト法で製造され、エチレン由来の製法に比べて低エネルギー、高品質、副生物が少ないという特徴がある。米国では安価な天然ガスを原料としてコスト競争力を高めると共に、既存のプラントからCO2排出量を低減し、リーディングカンパニーとして確固たる地位を築く。またこれに先行して、同社は2023年11月13日にルイジアナ州で米国におけるDMC・EMCの製造販売会社となるUBE C1 Chemicals America, Inc(以下:UCCA)を設立しているが、プラント建設に係る資金に充当を目的として、UCCAに対し米国持株会社UBE Corporation America Inc.を通じて2億米ドルの増資を行う。

 この増資によりUCCAの資本金の額はUBEの資本金の額の100分の10以上に相当することになるため、UCCAはUBEの特定子会社となる予定。現時点で確定している投資インセンティブとして、運転開始後10年間で総額約8千万米ドル(約120億円)の税額控除をルイジアナ州経済開発局から承認されている。

■ 設備投資概要

所在地:米国ルイジアナ州
設備投資額:合計約5億米ドル(約752億円)
事業内容:ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)の製造
生産能力:DMC 年産10万トン、DMCから誘導するEMC 年産4万トン
完工予定:2026年7月
稼働開始予定:2026年11月

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