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昭栄化学工業、福岡県糸島市に新工場建設

2022年5月9日

 電子材料を製造する昭栄化学工業(東京都新宿区)は4月22日、福岡県糸島市に新工場を建設すると発表した。

 今回、希土類元素(レアアース)など稀少資源に頼らない次世代ディスプレイの需要拡大に対応するため、核心的材料である量子ドット(大きさが2nm~10nmの半導体ナノ粒子)の安定供給体制を整える。

 また、量子ドットを生産する糸島事業所は、福岡県が目指す環境配慮型製品の開発・生産拠点の構築に寄与することから、グリーンアジア国際戦略総合特区の特区法人認定を受け、立地協定の締結と共に特区法人指定書の交付が行われた。

 量子ドットは、次世代ディスプレイの他、医療や農業、偽札の防止技術など、幅広い業界に活用されることが期待されている。他用途への展開も視野に入れ、この新事業所を起点にさらなる研究開発にも注力していく。

■ 新工場概要

名称:昭栄化学工業(株) 糸島事業所
所在地:福岡県糸島市東1999-23
投資予定額:約60億円(初期投資額)
敷地面積:約14,600㎡
新規雇用予定者数:50名(操業開始から3年間の予定者数)
業務内容:次世代ディスプレイ向け量子ドットの生産及び研究開発
着工予定:2022年初夏
竣工・操業開始予定:2023年10月

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