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味の素、タイで調味料「Ros Dee」の増産

2016年8月30日

 味の素(東京都中央区)は29日、タイ子会社のタイ味の素社(Ajinomoto Co., (Thailand) Ltd.)は、タイにおける風味調味料の需要増に対応し、8億タイ・バーツ(約24億円)を投じて、タイ王国サラブリ県にあるノンケー工場の風味調味料「Ros Dee®」(「ロッディー」)の生産能力を増強すると発表した。

 タイの風味調味料市場は、中間所得層の拡大を背景に、家庭での使用頻度の増加による世帯当たりの使用量の増加と、屋台を中心とした外食市場での使用機会の拡大により、過去5年間で約1.3倍の約7万トンの規模に拡大し、今後も市場拡大が見込まれている。

 「Ros Dee®」は、1979年に発売した風味調味料で、現在4品種を販売している。畜肉の風味を料理に付与する汎用調味料として炒め物やスープなどに使用されている。販売量は2011年度以降、年平均5%以上伸長し、タイ国内でトップシェアを維持している。

 今後も見込まれる需要増に備え、ノンケー工場の生産設備の増設と包装工程での自動化による生産効率の向上により「Ros Dee®」の生産能力を約40%増強する。また、異物混入防止やトレーサビリティ強化のための設備を充実させる。

 同社グループは、2014-2016中期経営計画において、海外コンシューマーフーズ事業最大拠点であるタイを「Five Stars(アセアン、ラテンアメリカのコア展開国)」の一つとし、重要な成長ドライバーとして位置付けている。タイのコンシューマーフーズ事業においては、2020年度に2012年度比で2倍の売上げを目指す。

■ 設備投資概要

所在地:タイ王国サラブリ県ノンケー工業団地(タイ味の素社ノンケー工場)
投資額:8億タイ・バーツ(約24億円)
主な生産品目:調味料「Ros Dee」
生産能力:現行能力の約40%増(建屋増築、生産・包装設備の増設)
稼働開始予定:2017年8月

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