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日立金属、中国・江蘇省で熱間圧延用ロールの生産打ち切り/生産拠点を国内に集約

2016年9月5日

 日立金属(東京都港区)は8月31日、子会社である宝鋼日立金属軋輥(南通)有限公司(以下:宝鋼日立金属)が、2016年9月1日で生産を打ち切ると発表した。

 宝鋼日立金属は、中国鉄鋼業界における熱間圧延用ハイスロールへのニーズ拡大を受けて2006年に設立された。しかし、想定したほどハイスロール市場が拡大しなかったこと、今後も全世界的な鉄鋼メーカーの供給過剰の状況が長期化すると見込まれることから、生産打ち切りを決定した。

 今後、同社と合弁パートナーである宝鋼工程技術集団有限公司とは、宝鋼日立金属の解散に向けた諸手続きを開始する。また、同社の鋳造ロール事業は、生産拠点を国内に集約し、そこでの開発技術を生かして、付加価値の高い製品を中心にグローバル拡販を推進するとしている。

■ 宝鋼日立金属概要

名称:宝鋼日立金属軋輥(南通)有限公司
資本金:504,217千元(88億円)
設立:2006年9月1日
所在地:中国江蘇省南通市南通経済技術開発区江海路152号
事業内容:熱間圧延用ロールの製造販売
出資比率:日立金属投資(中国)有限公司(当社 100%子会社):70%
    :宝鋼工程技術集団有限公司:30%
売上高:138,834千元(26億円)(2015年度)
生産打ち切り予定:2016年9月1日

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