工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

マルハニチロ、新石巻工場が完成

2017年4月10日

 マルハニチロ(東京都江東区)は7日、建設を進めていた「新石巻工場」が完成し、4月から稼働を開始したと発表した。

 旧「石巻工場」は東日本大震災以来、大幅に規模を縮小して操業を継続していたが、国の復興計画によるスーパー堤防計画地にあり、事業継続が困難となったことから、同じ石巻市内に、同社グループ冷凍食品事業の基幹工場となる最新鋭の工場を建設した。

 新工場の稼働により、同社グループが成長分野と位置付ける冷凍食品事業における生産・供給体制を強化することで、生産効率向上を図り、事業の拡大を図る。

 工場内は、無人搬送車やロボット等の省人化設備を導入し、従業員一人当たりの生産性を旧石巻工場の1.5倍まで引き上げる。そのほか、自動認識技術(IC タグ、バーコード)を活用した新生産管理システムを2017年度中に導入し、トレーサビリティー、賞味期限管理、配合ミス防止、作業手順逸脱防止とともにIT機器を用いて工程、品質の管理のデータを自動記録し、ヒューマンエラーの防止を図る。

■ 新工場概要

名称:マルハニチロ(株)新石巻工場
所在地:宮城県石巻市須江字畳石前1-6
敷地面積:50,007㎡(15,153坪)
建物面積:9,173㎡(2,775坪)
延床面積:10,785㎡(3,268坪)
構造・規模 :鉄骨・地上二階(一部)
生産品目:調理冷凍食品 他
年間生産能力:最大6,600トン
従業員数:230名
着工:2016年4月
稼働開始:2017年4月1日

このエントリーをはてなブックマークに追加