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宮城製粉、宮城県亘理町の新工場稼働/80億円投資

2024年4月23日

神戸物産は22日、グループの宮城製粉(株)の新工場が竣工したと発表した。

 宮城製粉では、第一工場で冷凍の大根おろし、第二工場で冷凍の団子、第三工場でレトルトのカレー、石巻工場で鮭フレーク、石巻第二工場で煮豚などを製造してきたが、既存の工場だけでは顧客需要への対応が限界となりつつあることから、供給能力の増強や新商品開発の強化などを目的に新工場を建設した。

 新工場建設により、宮城製粉の工場床面積は延べ約19,590㎡と以前の延べ10,339㎡から約1.9倍に拡大する。生産能力は従来比約2.5倍に増強され、同社が保有する国内グループ工場の中でもトップクラスの生産量となる。

 新工場に導入する冷凍設備の冷媒には「自然冷媒」を採用する。また、太陽光発電設備を設置しその電力を使用することで地球温暖化への影響を軽減し、サステナブルな工場を目指す。

 神戸物産は2026年度までの中期経営計画期間内にPB比率を37%、長期的には40%まで高めることを目標としている。引き続き国内グループ工場の製造能力増強に向けて生産効率の向上を図るとともに、同社の強みであるプライベート商品の拡充を目指す。

■ 新工場概要

所在地:宮城県亘理郡亘理町逢隈高屋字堂田42番11
設備投資額:約81億円(用地取得費含む)
敷地面積:50,000.01㎡
延べ床面積:9,251.12㎡
主な製造ライン:レトルトライン、チルド惣菜ライン、冷凍菓子ライン
従業員数:91名(2024年4月1日時点)
製造アイテム数:約50アイテム
竣工日:2024年3月29日
竣工式:2024年4月23日
試運転開始:2024年4月中(順次商品の出荷開始)

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