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デンカ、大牟田工場と中国で生産設備増強

2025年5月19日

デンカは13日、大牟田工場(福岡県大牟田市)と中国グループ会社の電化電子材料(大連)有限公司で高信頼性放熱ベース板「アルシンク」の生産設備を増強すると発表した。

 今回の設備投資により、2027年後半から現有能力を約1.3倍に拡大する。「アルシンク」はアルミニウムとセラミックスからなる複合材料で、熱膨張率はセラミックス基板に近く、熱伝導率は窒化アルミニウムと同等以上を持つ。電鉄向けインバーター用パワーモジュールに広く採用されており、今後は高速鉄道網の整備や再生可能エネルギー分野における直流送電向け需要の拡大が見込まれている。同社はトップサプライヤーとして供給安定性を確保し、体制強化を図る。

■ 設備投資概要

投資拠点:大牟田工場(福岡県大牟田市新開町1番地)
    :電化電子材料(大連)有限公司(中国遼寧省大連市経済技術開発区湾達路41-10号)
投資内容:高信頼性放熱ベース板「アルシンク」の製造設備増設
稼働時期:2027年度(予定)

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