堀場製作所、マレーシアに新拠点建設
堀場製作所は4月23日、マレーシアに新拠点を建設し、現社屋から移転すると発表した。
マレーシア政府は、半導体産業を重要な成長分野として位置づけ、税制優遇措置やインフラ整備、研究開発、人材育成など積極的な取り組みを行っている。こうした施策が国内外企業の投資を促進しており、特にペナン州・ケダ州は、欧米やアジアの主要半導体関連企業が集積する地域へ発展している。
またHORIBAグループは、今後のあらゆる計測ニーズに応えるため、グローバルな供給体制の強化を加速させている。こうした背景から、半導体産業の成長が著しいマレーシアで新拠点を建設する。
新拠点は、同社としてマレーシアで初となるマスフローコントローラー(MFC)の生産を行うとともに、一部製品の修理やメンテナンスサービスも提供する。さらに、新施設内には先端材料や半導体分野への対応を目的とした最先端ラボ「Analytical Solution Plaza in Malaysia」を設け、多様な分析やモニタリング、環境計測などのソリューションを提供する体制を整える。同社はMFC市場において約60%の世界シェアを有しており、今回の新拠点によって東南アジアの需要に迅速に応えるとともに、世界シェアのさらなる拡大を目指す。
■ 新工場概要
所在地:Lot 11 and 12, KHTP SME Park, Industrial Zone Phase 3, Kulim Hi-Tech Park, Kulim, Kedah
延床面積:1989.82m2
建築構造:鉄筋コンクリート造 2階建て
事業内容:マスフローコントローラーの製造・販売、製品修理・メンテナンス、分析機器選定時のデモンストレーション 等
竣工予定:2025年8月
本格稼働予定:2026年1月