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雪印メグミルク、北海道と茨城の工場に計475億円投資

2025年5月15日

雪印メグミルクは14日、チーズの増産に向けてなかしべつ工場(北海道標津郡)と阿見工場(茨城県稲敷郡)に計475億円を投資すると発表した。

 同社は新経営計画「Next Design 2030」の一環として、生産体制の進化を図り、乳の価値と需給構造の転換を目指している。

 この取り組みの第一弾として、なかしべつ工場では、チーズの増産とホエイのパウダー化に対応する設備を更新する。阿見工場では、北海道産チーズを原料としたチーズ増産に向けた投資を行う。国内の生乳需給におけるFAT(脂肪分:バターなど)・SNF(無脂乳固形分:脱脂粉乳やチーズなど)のアンバランス解消に貢献し、事業成長と企業価値向上の両立を図る。

 高付加価値チーズの生産を可能にする新技術を導入し、既存の製造ノウハウと組み合わせた新たな設備を整備する。さらに粉乳設備の能力を約3倍に拡大し、デジタル化や省人化技術を活用して生産効率の向上を図る。加えて、最新技術によるエネルギー効率化を通じて環境負荷の低減も目指す。

■ 設備投資概要

◇ なかしべつ工場
住所:北海道標津郡中標津町丸山2-9
投資額:約460億円
設備投資の内容:チーズ製造設備・粉乳設備・排水処理設備・事務厚生設備等
最大生乳処理能力:約300,000t/年
生産品目:チーズ・ホエイパウダー等
工事着工予定:2026年5月
稼動開始予定:2028年度上期より順次

◇ 阿見工場
住所:茨城県稲敷郡阿見町星の里22
投資額:約15億円
設備投資の内容:チーズ製造設備等
チーズ増産量:約1,000t/年
工事着工予定:2027年4月
稼動開始予定:2028年度上期

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