日産自動車、メキシコ・シバック工場の生産終了
2025年8月4日
日産自動車は7月29日、メキシコのシバック工場における車両生産を2025年度末で終了し、アグアスカリエンテス工場に統合すると発表した。
同社はグローバルな生産拠点の見直しを進めており、経営再建計画「Re:Nissan」の一環として実施する。アグアスカリエンテス工場では、シバック工場で生産しているNP300、フロンティア、ヴァーサなどのモデルに加え、今後の生産予定モデルも取り扱う。アグアスカリエンテス工場には最先端の設備が導入され、生産と物流の効率化を図る。
シバック工場は1966年に操業を開始。これまで650万台以上を生産し、メキシコにおける車両生産の約11%を担っていたが、今後はアグアスカリエンテス工場が引き継ぐ。生産能力の最適化により、日産は世界の生産拠点を17から10に集約し、稼働率100%の維持を目指す。
統合に伴う費用は現在評価中であり、同社は従業員に対しても可能な限り最良の条件で統合が進められるよう配慮するとしている。
■ シバック工場概要
所在地:メキシコ・モレロス州クエルナバカ
操業開始:1966年
生産車種:NP300、フロンティア、ヴァーサ
車両生産終了:2025年度末